Plant id

 

ちょいちょいPlant id っていう言葉を耳にする。

最初聞いたときはラベルかなにかかと思いました。日本語でIDっていうと免許証とか社員証とかそんなイメージが強いものだから。

 

これ、Plant identification の略で、直訳すると「植物同定」

要するに植物を見て名前を見極める作業のことみたいです。

 

そんな identification の話

 

植物を見極めるとひとことで言っても、そのためには葉っぱを見たり、枝ぶりを見たり、樹皮を見たり、それはもういろいろなポイントをチェックしていく必要があります。

はじめての人は「検索表」を使うと分かりやすいかも。

系統樹みたいにどんどん枝分かれして絞っていってくれます。ただ、ちゃんと枝分かれについていくためには、植物の構造とか部位の名前とか知っておく必要があるけども。

やさしい図鑑ならば巻頭に解説がついています。

検索表のある図鑑だと、「検索入門野草図鑑ー保育社」がおすすめ。

ただ、もう絶版な気がするから、アマゾンで中古を探さないといけないかも。でも結構簡単に見つかります。

 

 

さて、今自分はMount Stewart Gardenで世話になっているのですが、ここはできたころから主が集めさせ、ときに自らヒマラヤ遠征してまで集めてきたという植物たちが犇めいているのです。それだけに留まらず、今のヘッドガーデナーも植物収集好きで方々から種を貰ってきたり、枝を貰ってきたりしてどんどん増やすものだから、ガーデナーですら知らない植物が育っていたりするみたいです。

Shurb 低木に関しては、数も種類も多すぎるから把握するのを断念したそうです。

 

今回はPlant id をヘッドガーデナーと一緒にしたのですが、流石ヘッドガーデナー。ちょっと見ただけで科名どころか属名まで検討がつくものだから調べるのもとても早かった…

 

林学でも造園学でも植物同定は基本なので一通りやってきてはいるのだけど、結局は暗記ゲーになってくるので、暗記が苦手な自分にはちょっと…

覚えようと力こぶ入れて立ち向かうほど不思議なことに覚えたはずのことまでするする零れ落ちてしまうのです。ふわっとは分かるけど詳細が思い出せない。言ってくれたら分かると思う。たぶん、脳みその検索機能がいまいちなのだと思う。

 

植物をサクッと同定できちゃう人って、一般名だけじゃなくて学名までさらっと出てくるし、大抵は自生地から生態までリンクしてて、歩く植物辞典といった具合。

 

そもそも同定するだけでも、結構場数踏んでないとさらっとはできないのだけど…

 

自分は同定はできるけど、やはり覚えるのはどうも…

それにせっかく覚えたと思ってもAPGなんちゃらが改訂したりして変わっていくものだからついていける気がしない。

やっぱりせめて科名の検討くらいはつくようにがんばろ